2021年5月1日本堂天井張替工事が完了しました。この度の修復は能登里山の花々を仏様にお供えする天井絵を奉納いただくこととなり、能登町出身の洋画家であられる浄福寺西房浩二住職のお導きを賜り、教室の生徒様のご協力いただきました。また東京都の水墨画家であられる妙清寺本多良之住職のご教授のもと墨英會の先生方にも筆をとっていただきました。さらに、地元の高名な先生方、絵を描くことを喜びとされる方、お寺のためなら描いてみようおっしゃってくださった御門徒の方々、総勢170名の方々に協力していただき、合計190枚の天井絵を奉載させていただくことが出来ました。

私たちの祖先は、戦争、地震、疫病などをのりこえ室町期より令和の今に至るまで本堂の伽藍を届けて下さいました。時代は変わっても親鸞聖人がかかげられた「本願念仏」のみ教えをいただき、信心とともに子々孫々この念仏の道場をさらに500年先、1000年先に伝え遺して参りたいと思います。どの作品にもそれを描いた人の魂が、精神が宿っています。本堂の天井を見ながら描き手のゆたかな心や人への慈しみを感じ、先祖伝来の歴史に触れ、御本尊に合掌念仏していただければ住職の望外の喜びです。